A.アメリカにおいては、遺産の相続人に対して税金が課税されるのではなく、遺産の譲渡に税金が課されます。したがって、相続税とは呼ばれず、遺産税と呼ばれています。
贈与税、遺産税、世代飛越税は、統一された課税システムとなっています。
贈与税は、生涯を通じての贈与に課税されます。生涯を通じての贈与は、死亡時における遺産総額に含まれます。死亡時における資産の譲渡に対して、遺産税が課税されます。世代飛越税は、税金を納付することなく、次世代に資産が譲渡されるのを防止するものです。
資産そのもの、資産を譲渡される人又は資産を受ける権利を有する相続人に税が課されるわけではなく、資産の譲渡自体に課されるのです。
申告義務者は死亡時に遺産の総額を算出し、9ヶ月以内に申告を行います。遺産総額より非課税額を差し引き、その後、葬式費用や事務費用といった経費を差し引いて、税額の算出をします。
非課税額は534万ドル(2014年)ですが、非居住外国人は基礎控除額として6万ドルのみが認められます。